花紅葉都噺の解説

天明8年正月晦日の大火は、京都を焼け野原に変え、仙洞御所も禁裏御所も、燃えてしまった。本書はその火災の被害を描いたものである。この火災の後、寛政への改元が実施され、老中松平定信と光格天皇の下、新たな内裏造営が実施されることになり、みやびな京本来の姿への「復古」を目指す動きが広がっていった。